ミニ水族館の生き物たちを紹介していくシリーズ第2弾です!今回はミニ水族館の密かな人気者「イモリ」についてお話しします。
イモリは、水田やため池などの止水域、流れの緩やかな河川に生息している両生類の仲間です。日本にはアカハライモリ・イボイモリ・シリケンイモリの3種類のイモリが生息しております。ミニ水族館にはアカハライモリが暮らしています。
アカハライモリは日本の固有種で、本州、四国、九州に生息しています。“アカハラ”の名前の通り、お腹が赤くなっており、他の生物に対する警戒色の役割になっていると考えられております。というのも、赤い部分には「テトロドトキシン」というフグと同じ毒を持っているのです。ここだけ聞くと怖いと思うかもしれませんが、毒性は強くないので触ったら危ないというわけではありません。ただ、お腹を触った手で目や口を触ると炎症を起こす可能性があるので必ず手を洗いましょう。
また、アカハライモリには驚くべき能力があります。なんと、手足やしっぽが切れてしまっても再生することができるのです。しかも、骨まで完全再生できるという驚異的な回復力です。だからといってむやみに傷つけることはやめましょうね。
ミニ水族館に訪れるお客様の中には、「イモリ」と「ヤモリ」を間違える方がたくさんいらっしゃいます。たしかに名前だけ見ると結構似ていますよね。ですが、それぞれ漢字で書くと「井守」と「家守」となります。文字のとおりイモリは井戸を守り、ヤモリは家を守り、イモリは井戸の中や水田の中の害虫を、ヤモリは家の壁や屋根裏にいる害虫を食べて、私たちの生活を守ってくれている生き物です。それを覚えておけば間違えることは無くなりますね。
ミニ水族館には20匹ほどの御殿場産のアカハライモリが暮らしています。どの子も人に慣れていてエサの時間になると近くに寄ってきてくれます。毎日16時過ぎにごはんをあげていますので、ぜひ見に来てください。タイミングが合えばエサやり体験もできますよ!
公園スタッフ 勝俣たかひろ