ミニ水族館の生き物たちを紹介していくシリーズの第4弾です!
今回はみなさんの最も身近なお魚「金魚」についてお話します。
金魚といえば、お祭りの金魚すくいを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。金魚鉢にあの赤い体色はとても映えますよね。実は、金魚は野生には存在しない、観賞用に改良された魚なのです。起源を辿ると、遠い昔の中国でフナの突然変異種であるヒブナが発見され、観賞するために品種改良されたものが現在の金魚です。日本には室町時代に、中国の明から大阪へ伝わりました。当時は飼育方法や養殖技術が伝わっておらず、定着しませんでした。その後、江戸時代に養殖が始まりましたが、初期のころはとても高価で貴族が楽しむ贅沢品でした。明治時代に入ると誰でも長期飼育できる環境が整ってきたため、一般家庭でも楽しめるようになったといわれております。
しかし、今ではその弊害が出ていたりします。金魚すくい用に大量に仕入れた金魚の売れ残りを川に放流してしまったり、大きくなりすぎて飼えなくなったものを池に放してしまったりする事例があります。私たちが管理している公園のビオトープにも放流されてしまい、水生昆虫が食べられてしまったことがありました。今ではすべて捕獲し、中央公園で飼育しておりますので事なきを得ておりますが、放流されてしまうと環境を壊してしまう恐れがあるので絶対にやめましょうね!
中央公園では保護した金魚を蚊対策として金明の泉(壁泉)と希望の池(噴水)で飼育しており、とっても大きく育ちました!1匹だけミニ水族館内で展示しておりますので、ぜひ見に来てください!
小さい金魚の販売もしておりますのでご興味のある方は気軽にお声掛けください。お魚好きな方も立ち寄ってみてください!
公園スタッフ 勝俣たかひろ